1地域には北海道夕張市、6地域には東京都23区といったエリアが該当します。なお、沖縄県など8地域にはUA値基準が設けられていません。
>>水戸市で家を建てるなら高断熱住宅が最適!UA値、ZEHなどの基礎知識も解説
気密性
気密性とは、住宅の隙間を小さくする性能です。住宅に隙間があると、室内外に空気と熱が移動してしまいます。冷房や暖房をつけても、隙間があれば快適な室温をキープできません。気密性が高ければ外気に干渉されにくい住宅が実現します。
断熱性と気密性の関係
断熱性と気密性は、密接に関係しています。住宅の断熱性を高めても、家の隙間が大きければ快適な空気が逃げてしまうことに。つまり、断熱性と気密性は同時に考えなければなりません。
断熱性と気密性のバランスが整うと、エアコンの運転効率がアップして光熱費が削減できたり、急激な温度変化によって引き起こされるヒートショックが予防できたりと、省エネかつ健康的な暮らしが目指せるでしょう。
>>注文住宅の気密性と光熱費の関係性は?詳しくはこちら!
耐震性
耐震性とは、地震の揺れに耐え、住宅の倒壊や損傷を防ぐ性能です。基礎や接合部の強化、筋かいの配置など、地震が起きても住宅が損傷・倒壊しないよう対策を講じます。
どのくらいの揺れに耐えられるかは、3つの耐震等級に分けられています。
耐震等級1:
・震度6強~7の地震が起こっても倒壊・崩壊しない程度
・震度5強の地震が起こっても損傷しない程度
耐震等級2:
・震度6強~7の1.25倍の力がある地震が起こっても倒壊・崩壊しない程度
・震度5強の1.25倍の力がある地震が起こっても損傷しない程度
耐震等級3:
・震度6強~7の1. 5倍の力がある地震が起こっても倒壊・崩壊しない程度
・震度5強の1.5倍の力がある地震が起こっても損傷しない程度
>>水戸市で災害に強い注文住宅を建てよう!水害対策や耐震性の高い家づくりとは建築基準法によって耐震基準が設けられており、注文住宅を建てる際は耐震等級1をクリアしなければなりません。震度5強以上の地震が頻発する日本で安全に暮らすには、住宅の耐震性を高めておく必要があるでしょう。
高性能住宅のデメリットも把握しておこう
省エネ・快適・安全な生活がしやすくなる、高性能住宅。メリットがたくさんありますが、デメリットとなり得る点もあります。
デメリット① 内部結露が発生する恐れがある
高断熱高気密の家では、壁や天井の内部に結露が起こる可能性があります。その理由は、換気の悪さ。換気がうまくできないと湿気が住宅内にこもり、結露が生じるのです。加えて、断熱材と壁や天井の間に隙間があると、内外部の温度差によって結露が起こりやすくなります。結露は建物の劣化を招く原因となるので、耐久性を損なわないためにも結露対策が欠かせません。
内部結露を発生させないためには「24時間換気システム」などを導入し、換気量をしっかり確保する必要があります。また、高性能住宅の施工実績と技術が豊富な建築会社に依頼すると、壁、天井などと断熱材の隙間ができにくくなるでしょう。
デメリット② 息苦しく感じる
気密性が高いがゆえに、二酸化炭素濃度が高くなったり、夏場に熱気がこもったりしてしまい、息苦しく感じるケースがあります。さらに、ハウスダストが外に排出できないと健康にも影響を及ぼしかねません。
息苦しさを解消するには、結露予防と同様に換気が重要です。換気システムが整っていれば、窓を開けずとも家全体の空気が循環し、快適な暮らしが実現するでしょう。
>>注文住宅に換気が必要な理由とは?具体的な3つの換気方法を解説
デメリット③ 建築費用が高い
断熱材や耐震性の高い壁材を導入するには、コストがかかります。高性能な住宅にしようとすると、必然的に建築費用が高くなるのです。しかし「お金がかかるから」と、諦める必要はありません。
性能の高い注文住宅を建てる場合、次のような補助金があります。ここでは、代表的な対象と補助金額をまとめました。