住宅に換気が必要な理由
換気とは室内の空気と室外の新鮮な空気を入れ替え、室内の空気の質を保つことです。まずは、なぜ住宅に換気が必要なのか3つの理由をご紹介します。
快適な空気環境を維持する
1つ目は、快適な空気環境を維持するためです。高気密な住宅では室内の空気が外の空気と入れ替わる隙間が少ないため、換気をしないと下記のような汚染物質や臭いが停滞します。
・食べ物や芳香剤の臭い
・人やペットが排出した二酸化炭素や湿気
・ホコリや花粉、ダニ
・コンロやストーブ、ファンヒーターなどの排気ガス
室内に食べ物の臭いが漂い、ホコリや花粉が飛び交う状態では心身ともにリフレッシュできません。場合によっては体調不良を引き起こす可能性もあるでしょう。
また、室内に湿気が溜まっている状態を放置すると、カビやダニが発生しやすくなり、衛生面にも影響を及ぼします。空気の質を保ち快適に暮らせる湿度を維持するためにも、換気は欠かせません。
>>気密性能の大切さについて、詳しくはこちら
壁内や屋根の結露を防止する
2つ目は、壁内や屋根の結露を防止するためです。換気ができていないと湿気を含んだ空気は室内だけでなく、壁内や屋根裏、床下などに侵入します。湿気を含んだ空気が冷やされると、結露が発生し断熱材や建築部材が湿った状態になります。
このまま放置すると、断熱材にカビが生えたり柱や梁が腐食する原因となるのです。湿気により建築部材が腐食、劣化すると新築時の性能を維持できず、断熱性能や耐震性能が低下してしまいます。
壁内や屋根は見えない部分だからこそしっかりと換気を行い、性能の劣化を防ぐことが大切です。
シックハウス症候群を予防する
シックハウス症候群とは、建材や内装材に使用する化学物質や汚れた室内の空気が原因となり健康に被害が出ることです。
原因となる建物から出ると、症状が軽くなるところが特徴です。シックハウス症候群の症状は個人差があり一概には言えませんが、主に下記のような症状が出ることがあります。
・目がチカチカする、涙目になる
・鼻水や咳が出る
・めまいや吐き気がする
・疲れやすさを感じる
・皮膚が乾燥する、痒くなる
シックハウス症候群が問題視されるようになった背景には、住宅の高気密化があります。気密性の高い住宅では空気が停滞しやすく、計画的に換気をしないと室内の化学物質の濃度やダニ、カビの浮遊率が高くなってしまいます。シックハウス症候群を防ぐには、継続した換気が欠かせません。
R+houseひたちなかでは高断熱高気密であることはもちろん、計画的な換気によって室内の空気の質を維持できる住まいづくりを行っています。
参考元:厚生労働省『科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)』参考元:熊本市『シックハウス症候群・化学物質過敏症について』
24時間換気システムの義務化
2003年に改正された建築基準法では、24時間換気システムの設置が義務化されました。
義務化の理由の1つには、先ほど触れたシックハウス症候群の予防があります。常に換気をし続けることで化学物質や有害物質の停滞を防ぎ、快適な空気環境に近づけます。実際に建築基準法改正により、シックハウス症候群の発症件数は減少しています。
24時間換気システムの義務化では、下記の2点の施策を実施しています。
・全ての建物に24時間換気システムを導入する
・1時間で居室全体の半分以上に当たる空気を入れ替える
マイホームを検討する場合は、上記の要件を満たした24時間換気システムの設置が必須となります。
換気の種類
24時間換気システムには、下記の3つの種類があります。
第1種換気
給気口と排気口の双方にファンなどの装置を設置する方法です。装置により強制的に換気ができるため、確かな換気ができる点がメリットです。
換気ルートを設計しやすく、狙い通りの換気が可能になります。熱交換器を併用すると室外の空気の温度調整をしてから室内に取り込めるため、換気による室温の乱れを防ぐこともできます。
デメリットとしては給排気の双方に機器を使用しているので、導入コストやランニングコストがかさむ点です。また、システムにもよりますが他の方法と比べると、メンテナンスに手間がかかることがあります。
第2種換気
給気口のみに装置を設置し、排気を自然に行う方法です。室内の気圧が高い状態となるのでホコリやゴミなどの汚染物質が入り込みにくくなります。そのため、クリーンルームや工場など衛生面を重視したい場所で利用されています。
一方で、第2種換気は排気の力が弱いため、湿気が溜まりやすいです。地域によっては壁内結露につながる可能性があり、一般的な住宅ではあまり使用されることがない換気方法です。
第3種換気
給気を自然に行い、排気口にのみ装置を設置する方法です。第2種換気の逆だと考えると分かりやすいでしょう。導入コストが低く一般的によく使われています。室内の空気を排出する力が強いため、汚れた空気だけでなく湿気の排出もしやすくなります。
デメリットとしては住宅の気密性が低いと空気の流れが乱れ、十分に換気できない可能性がある点です。また、他の方法と異なり、基本的にはすべての部屋に給気口を設置する必要があります。
このように換気方法によりメリットやデメリットが異なるので、どの換気方法を採用するか、事前に確認しておくと良いでしょう。
水戸市・ひたちなか市の気候
水戸市は、茨城県の中核都市として発展が期待される地域です。水戸市の中心市街地である水戸駅周辺は都市機能が集中しており、活気溢れる商業のまちです。郊外にはショッピングモールや自然を感じられる公園があり、ファミリー層が暮らしやすい環境が整っています。
水戸市に隣接するひたちなか市は、生活の利便性と自然の豊かさのバランスがとれた地域です。阿字ヶ浦海水浴場や姥の懐マリンプールなどの海水浴場があり、自然を近くに感じられます。
水戸市とひたちなか市はどちらも移住支援や住宅購入支援を実施しており、マイホームの検討がしやすいところも大きな魅力です。特にひたちなか市は「移り住む人に優しいまち」と移住者から評価されているのも特徴です。
水戸市は年間平均気温が14.1度で東京よりも約2~3度低く、関東地方の中では過ごしやすい気候となっています。一方で、湿度が高い傾向があるため、計画換気を行い壁内結露が起きないように対策が必要です。
また、水戸市は年間日照時間が約2,000時間と長いので、太陽光パネルの設置や自然光を取り入れた間取りの設計ができるでしょう。
参考元:茨城県『水戸市の中核市移行について』参考元:水戸市移住サイト『水戸の暮らし』参考元:水戸市移住サイト『水戸の住まい』参考元:ひたちなか市 移住定住サイト『生活×自然×人 グッドバランスなまち』参考元:ひたちなか市 移住定住サイト『移住をご検討の方へ』参考元:気象庁『水戸(茨城県) 平年値(年・月ごとの値)』>>注文住宅を建てるなら性能を高めよう!水戸市周辺の気候を踏まえた家づくり>>注文住宅の気密性と光熱費の関係性は?水戸市やひたちなか市の気候と併せて解説
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