こんにちは。設計・工務の山田明です。
日の入りも早まり、肌寒い日が増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は来るべき冬に備えてヒートショック現象と家の断熱性、気密性の大切さについて少しお話ししたいと思います。
そもそもヒートショックとは何か?
ヒートショックとは、温かい室内から寒い廊下やトイレに移動したり、寒い脱衣所で着替えた後、温かい湯船につかったりするなど、急激な温度変化によって血圧が大きく変動することで起きる健康被害のことを言います。(失神、心筋梗塞、脳梗塞など)
家庭内でのヒートショックにより亡くなられる人は全国で推定17,000人にも及びます。
この数値は全国で交通事故による死亡者数(4,373人)の約4倍となります。驚きですね。
主にご高齢の方に起こりやすいヒートショックなのですが、家族や将来的なことを考えると、決して他人事では無い筈です。ではどうすれば未然に防ぐことが出来るのでしょうか。
それはズバリ家の断熱性、気密性を高めればいいのです。
断熱性が高ければ室内の熱が逃げにくくなり、気密性が高ければ暖房が家全体に効いてきます。これにより部屋同士の温度差が少なくなり、ヒートショックの発生率を大幅に減らすことが出来るのです。
また、計画的な開口部の取り方や壁や屋根だけではなく、床下や基礎部の断熱性を高めればさらに断熱性と気密性を高めることが出来ます。
いかがでしたでしょうか。少しでも皆様の家づくりのご参考にして頂ければ幸いです。
それではまた。