注文住宅における性能の種類と特徴
住宅の性能にはいくつか種類がありますが、今回は断熱性・気密性・耐震性の3つに注目していきましょう。
断熱性
断熱性とは、住宅の内外への熱の移動を小さくする性能です。断熱性を高めるためには、外壁と内壁の間、屋根と天井の間などに断熱材を入れるといった方法があります。熱が移動しやすい窓には、複層ガラスや断熱サッシを採用し、断熱性を強化します。
高断熱の家は外気温の影響を受けにくく、室内の快適な温度を逃がしません。例えば、冬の寒い日に「暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない」という現象が起こりにくくなるのです。
断熱性能の高さはUA値という数値で示され、0に近いほど高断熱になります。
高断熱の家は外気温の影響を受けにくく、室内の快適な温度を逃がしません。例えば、冬の寒い日に「暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない」という現象が起こりにくくなるのです。
断熱性能の高さはUA値という数値で示され、0に近いほど高断熱になります。
UA値の基準と地域区分
UA値は1~8の地域に区分されており、住宅を建設するエリアに該当する数値をクリアしなければなりません。また、UA値はどの基準を採用するかによって求められる数値が変わります。UA値基準と地域区分は、以下の表をご覧ください。
【UA値基準(W/(㎡・K))】1地域には北海道夕張市、6地域には東京都23区といったエリアが該当します。なお、沖縄県など8地域にはUA値基準が設けられていません。
>>水戸市で家を建てるなら高断熱住宅が最適!UA値、ZEHなどの基礎知識も解説
【UA値基準(W/(㎡・K))】1地域には北海道夕張市、6地域には東京都23区といったエリアが該当します。なお、沖縄県など8地域にはUA値基準が設けられていません。
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気密性
気密性とは、住宅の隙間を小さくする性能です。住宅に隙間があると、室内外に空気と熱が移動してしまいます。冷房や暖房をつけても、隙間があれば快適な室温をキープできません。気密性が高ければ外気に干渉されにくい住宅が実現します。
断熱性と気密性の関係
断熱性と気密性は、密接に関係しています。住宅の断熱性を高めても、家の隙間が大きければ快適な空気が逃げてしまうことに。つまり、断熱性と気密性は同時に考えなければなりません。
断熱性と気密性のバランスが整うと、エアコンの運転効率がアップして光熱費が削減できたり、急激な温度変化によって引き起こされるヒートショックが予防できたりと、省エネかつ健康的な暮らしが目指せるでしょう。
>>注文住宅の気密性と光熱費の関係性は?詳しくはこちら!
断熱性と気密性のバランスが整うと、エアコンの運転効率がアップして光熱費が削減できたり、急激な温度変化によって引き起こされるヒートショックが予防できたりと、省エネかつ健康的な暮らしが目指せるでしょう。
>>注文住宅の気密性と光熱費の関係性は?詳しくはこちら!
耐震性
耐震性とは、地震の揺れに耐え、住宅の倒壊や損傷を防ぐ性能です。基礎や接合部の強化、筋かいの配置など、地震が起きても住宅が損傷・倒壊しないよう対策を講じます。
どのくらいの揺れに耐えられるかは、3つの耐震等級に分けられています。
どのくらいの揺れに耐えられるかは、3つの耐震等級に分けられています。
耐震等級1:
・震度6強~7の地震が起こっても倒壊・崩壊しない程度
・震度5強の地震が起こっても損傷しない程度
・震度5強の地震が起こっても損傷しない程度
耐震等級2:
・震度6強~7の1.25倍の力がある地震が起こっても倒壊・崩壊しない程度
・震度5強の1.25倍の力がある地震が起こっても損傷しない程度
・震度5強の1.25倍の力がある地震が起こっても損傷しない程度
耐震等級3:
・震度6強~7の1. 5倍の力がある地震が起こっても倒壊・崩壊しない程度
・震度5強の1.5倍の力がある地震が起こっても損傷しない程度
>>水戸市で災害に強い注文住宅を建てよう!水害対策や耐震性の高い家づくりとは
建築基準法によって耐震基準が設けられており、注文住宅を建てる際は耐震等級1をクリアしなければなりません。震度5強以上の地震が頻発する日本で安全に暮らすには、住宅の耐震性を高めておく必要があるでしょう。
・震度5強の1.5倍の力がある地震が起こっても損傷しない程度
>>水戸市で災害に強い注文住宅を建てよう!水害対策や耐震性の高い家づくりとは
建築基準法によって耐震基準が設けられており、注文住宅を建てる際は耐震等級1をクリアしなければなりません。震度5強以上の地震が頻発する日本で安全に暮らすには、住宅の耐震性を高めておく必要があるでしょう。
高性能住宅のデメリットも把握しておこう
省エネ・快適・安全な生活がしやすくなる、高性能住宅。メリットがたくさんありますが、デメリットとなり得る点もあります。
デメリット① 内部結露が発生する恐れがある
高断熱高気密の家では、壁や天井の内部に結露が起こる可能性があります。その理由は、換気の悪さ。換気がうまくできないと湿気が住宅内にこもり、結露が生じるのです。加えて、断熱材と壁や天井の間に隙間があると、内外部の温度差によって結露が起こりやすくなります。結露は建物の劣化を招く原因となるので、耐久性を損なわないためにも結露対策が欠かせません。
内部結露を発生させないためには「24時間換気システム」などを導入し、換気量をしっかり確保する必要があります。また、高性能住宅の施工実績と技術が豊富な建築会社に依頼すると、壁、天井などと断熱材の隙間ができにくくなるでしょう。
内部結露を発生させないためには「24時間換気システム」などを導入し、換気量をしっかり確保する必要があります。また、高性能住宅の施工実績と技術が豊富な建築会社に依頼すると、壁、天井などと断熱材の隙間ができにくくなるでしょう。
デメリット② 息苦しく感じる
気密性が高いがゆえに、二酸化炭素濃度が高くなったり、夏場に熱気がこもったりしてしまい、息苦しく感じるケースがあります。さらに、ハウスダストが外に排出できないと健康にも影響を及ぼしかねません。
息苦しさを解消するには、結露予防と同様に換気が重要です。換気システムが整っていれば、窓を開けずとも家全体の空気が循環し、快適な暮らしが実現するでしょう。
>>注文住宅に換気が必要な理由とは?具体的な3つの換気方法を解説
息苦しさを解消するには、結露予防と同様に換気が重要です。換気システムが整っていれば、窓を開けずとも家全体の空気が循環し、快適な暮らしが実現するでしょう。
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デメリット③ 建築費用が高い
断熱材や耐震性の高い壁材を導入するには、コストがかかります。高性能な住宅にしようとすると、必然的に建築費用が高くなるのです。しかし「お金がかかるから」と、諦める必要はありません。
性能の高い注文住宅を建てる場合、次のような補助金があります。ここでは、代表的な対象と補助金額をまとめました。国が行っている「ZEH支援事業」や「こどもエコすまい支援事業」の他、水戸市やひたちなか市でも独自の支援事業を行っています。
性能の高い注文住宅を建てる場合、次のような補助金があります。ここでは、代表的な対象と補助金額をまとめました。国が行っている「ZEH支援事業」や「こどもエコすまい支援事業」の他、水戸市やひたちなか市でも独自の支援事業を行っています。
水戸市・ひたちなか市の地域区分や気候
住宅の性能は、実際に居住する地域の特性に合わせることが大切です。寒い地域に暖かい地域の基準で住宅を建てても、快適には生活できません。最後に、水戸市とひたちなか市におけるUA値の地域区分、気候の特徴を見ていきましょう。
水戸市・ひたちなか市の地域区分
水戸市とひたちなか市は、双方ともに5地域に区分されます。5地域のUA値基準をおさらいしておきましょう。
【5地域のUA値基準(W/(㎡・K))】
省エネ基準:0.87
ZEH基準:0.60
HEAT20基準・G1:0.48
HEAT20基準・G2:0.34
HEAT20基準・G3:0.23
【5地域のUA値基準(W/(㎡・K))】
省エネ基準:0.87
ZEH基準:0.60
HEAT20基準・G1:0.48
HEAT20基準・G2:0.34
HEAT20基準・G3:0.23
水戸市・ひたちなか市の気候の特徴
水戸地方気象台が発表している、水戸エリアの平年値(1991~2020年のデータを基に算出)を紹介します。水戸市やひたちなか市は、太平洋側の気候の特徴が強くなっています。冬場は乾いた季節風が吹いて気温が氷点下になる日もありますが、晴天が多く、あまり雪が降りません。一方、夏場は高温多湿になりやすく、雨の日が多くなります。
水戸市やひたちなか市で快適に生活するには、住宅の性能を高め、気温が氷点下になる冬や高温多湿な夏をいかに過ごしやすくするかがカギを握るでしょう。
【関連記事】
>>水戸市の土地価格・売買事例について詳しくはこちら!
>>ひたちなか市の土地価格・売買事例について詳しくはこちら!
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水戸市周辺で注文住宅を建てるなら「R+house水戸ひたちなか」へ!
水戸市やひたちなか市で注文住宅を検討しているなら、目指すべきUA値の基準と地域の気候の特徴を踏まえることが大切です。住宅の性能を把握し、お財布にも健康にも優しいマイホームを目指しましょう。
R+house水戸ひたちなかでは、高断熱・高気密・高耐震の家づくりを得意としています。デザイン性やコストカットにもこだわっており、おしゃれでありながら機能的な住宅を可能な限り手の届く価格で提供しています。水戸市周辺で注文住宅をお考えの方は、ぜひR+house水戸ひたちなかにお声がけください。
>>地域の特徴をふまえた高性能な注文住宅についてはこちら!
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